見通しを持つこと~大地のこどもたち~

 日常生活を送る中で、私たちは常に見通しを持ちながら生活をしています。今回は四角ではなく、形の違う積み木をどのように積めば、倒れずに高く積むことができるのか。ぐらぐら揺れる木のどこに猿をかければ倒れずにかけ続けることができるのか。どこに筒を立てればボールどおしが当たらないのかという活動を通して、見通しを持つことをねらいとした療育に取り組みました。

 まずは様々な形の積み木を、一人で積む活動です。どのように積んでいけば、倒れずに高く積むことができるのか、見通しを持つことをねらいとしています。上手く組み合わせて積むことができていますね。

どのように積んでいけば高く積むことができる試行錯誤しています。


 次はペアで。ここでは、相手の積み方に合わせて積む、相手のことを考えて積む協調性も求められます。さらには、自分の見通しに変更をかけることをねらいとしています。ねらい通りの活動ができています。

 最後は集団です。自分たちで順番を決めたり、のせ方をアドバイスしたり。自分たちで決めたルールを守る。そして、相手に思いを伝えることをねらいにしています。工夫しながら積むことができていますよ。


 ゆらゆら揺れる木に猿をかけていく活動です。どこに猿をかければ倒れずにかけ続けることができるのかの見通しを持つことに加えて、相手の動きを「待つ」。倒れた時に気持ちを切り替えて活動を継続することをねらいとしています。

 落ちるかもしれないことを予想して、そっと手を添えています。これも見通しを持てている証拠です。

 どこに筒を立てればボールどおしが当たらないのか見通しを持つ活動です。倒れないように間隔を開けてたてることができていますね。

 様々な活動を通して、見通しを持った取り組みをすることができるようになってきました。様々な失敗経験を繰り返し、成功体験を積むことで、見通す力がついてきます。子ども達には、「倒れても大丈夫」「やり直せてすごいね」と失敗することは悪いことではないことをしっかり伝えています。

 言葉も同様。自分が発する一言で相手がどんな思いになるのかを見通すことは、円滑な人間関係を築く上でも、とても重要です。他児を傷つける発言をした際は、「お友達は嫌な気持ちになったみたいだよ」、他児を応援する発言をした際は、「お友達は嬉しい気もちになったみたいだよ」と気持ちを知る取り組みから始めて、後々は相手の気持ちを見通した発言ができるよう私たち職員も見通しを持った支援に取り組んでいます。

㈱サンテル

㈱サンテルと7つの施設 「太陽のこどもたち」 「天空のこどもたち」 「大地のこどもたち」 「七色のこどもたち」 「実りのこどもたち」 「ひまわりのこどもたち」 「あうるのこどもたち」は 児童発達支援事業や 放課後等デイサービス事業を通して こどもたちの暮らしに寄り添います

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