手指を使って~大地のこどもたち~
体全体を使う活動から、手先を使う活動を通して、目の前の対象物に着目し、自分の指先を意識することを繰り返すことで、集中力をつけることにつながると言われています。就学後は、漢字を何回も書いて覚えたり、計算問題を何回も解いたりすることで基礎的な学力を身につけていきますが、手先をスムーズに動かせると、鉛筆を動かすこともスムーズになり、学力の向上にもつながります。
今月は、手指の取り組みを紹介します。
手のひら全体でボールを握り、かごに入れる。指示された色を聞き、取り組めています。
ブロックをしっかり握って、積むことができています。
はさみで線の上を切る。補助の手の使い方もとても上手です。
スプーンでボールを運び、筒に入れる。筒からはみ出さないように、そーっと入れる。同時に、色のマッチングにも取り組みます。
見本を見て、ひもに通します。色を確認してビーズを選択する。ビーズを「つまむ」、穴をしっかり見て、ひもに「通す」。たくさんの情報を自分で処理する力が問われます。
自分の指先が意識できるようになったら、ペア活動を通して、協調性を高める活動に取り組みます。入れ口が小さなペットボトルに、箸を使ってポンポンを入れる。着眼点を明確にし、着目することで集中力が高まります。また、順番に入れることで、相手の動きに気をつけることができるようになり、協調性が高まります。
最後は集団での活動です。両手をしっかり使って、それぞれでパーツをつなげていきます。つなげたら、お隣のお友達がつなげたものとくっつけ、みんなで大きな輪を作る。手指操作と共に、お友達に声を掛けること、一緒に取り組むことが大きなねらいです。見事に完成しました!!
「切る」「貼る」「折る」「結ぶ」「巻く」「通す」「丸める」「包む」「ちぎる」等、様々な手指操作がありますが、意識的に取り組むことで、手先が器用になり、手指を使う学習・繰り返しを要する学習が好きになり、様々な学習へ取り組む意欲も湧いてきます。また、手元を見ないといけないことから、自ずと集中力もついてきます。今後も、様々な手指操作を取り入れながら、子どもたちの「できた!」「やってみたい!」の気持ちを大切にしていきます。
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