比べること~大地のこどもたち~
「どっちが大きい?」「どっちが小さい?」普段何気なく使っている言葉ですが、実際比べてみることで、子どもたちの理解が深まります。今月は、大きい小さい、多い少ないの比較をし、体験することで習得することをねらいとした療育に取り組みました。
大きい方を積みます。「積む」という言葉も、キーワードです。
「大きいボールを大きい袋に入れる」自ら考えて動けています。
「大きいボールを大きい入れ物に大きいお玉で入れる」多重指示も入るようになってきましたよ。何と比べるかによって、大きくもなり、小さくもなるということを経験を通して習得していきます。
「大きいのはメロンです」言葉で伝えることが難しい場合は、サインによって伝え、模倣を促すことで、人に伝える経験を増やします。
次は、「どっちが多い?」「どっちが少ない?」の取り組みです。まずは見て、明らかに分かるものから取り組みます。「少ない方にタッチ」の一幕。
数の概念が習得できたら、数を意識して比べていきます。「見本よりも多く入れる」「見本よりも少なく入れる」しっかり着目し、取り組めています。
二つを比べることができたら、次は集団での活動です。指示された色、個数の積み木を真ん中のかごから取り、誰が一番多いか、少ないか、同じかを比べます。比べるものが増えることで、視野の広がりと共に、お友達との協調性も育ちます。多いから勝ちではなく、指示されたことができたこと、尋ねられたことに答えることがよい行動であることをほめることで、柔軟に対応する力をつけていきます。
「多いのはみかんです」みんなの前で発表する機会を繰り返し設けることで、伝え方がとても上手になってきました。声スキルも向上しています。そして、順番を待っている子どもたちは、発言者をしっかり見て、聞くことができるようになっていますよ。比較する言葉は他にもたくさんあります。大地でも取り組んでいきますが、ご家庭でも、ぜひ継続して取り組まれてみて下さいね。
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